「空き工房バンク」の成果やいかに!

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Last Meeting

山あり谷あり…紆余曲折ありましたが、無事に賃貸契約も終え(「空き工房バンク」契約第一号!)、一つの山場が過ぎました。「波佐見空き工房バンク」を立ち上げてからの約一年半、改めて振り返るとどうだったのでしょうか。メンバーに聞いてみました!

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|協力隊の活動の中で一番大変だった


春口 福田さんは移住されてからもうすぐ3年ですが、結婚もされたし、いろんなことがあったでしょう。何が一番印象に残っていますか?

福田 印象に残っていることはたくさんあるんですが、協力隊の活動の中で一番大変だったのは「空き工房バンク」でした(笑)

一同 (笑)

福田 とりあえず一件契約まで行けて、本当に良かったです。

 

|敢えて言えば、飲み会が多い!(笑)


石田 副島さんも移住者ですよね。波佐見で暮らしてみてどうでしたか?

副島 みなさん、ヨソモノに対する警戒心というのかな、壁がない。住みやすいですよ。

春口 苦労したことや困ったことは特にない?

副島 うーん。ないですねー。あ、敢えて言えば、飲み会が多い!

一同 (笑)

 

 

|「貸せるんだ」という意識が芽生えた


春口 バンクを立ち上げてみて、町内に変化はありました?

浅田 波佐見では“不動産屋”(賃貸)の認識があまりないんですが、この動きのお陰で「貸せるんだ」という意識が芽生えた気がします。

春口 バンクの話はされますか?

浅田 はい。集まったときに出たりしてました。

 

|対応や体制が追いついていない


福田 わたしとしてはまだまだです。もっと、町の人の方から話しを持ってきてもらえるくらいまでにして行きたいなあ。

春口 問い合わせの方はどうですか?

福田 そちらはたくさん。前はネットで「作業場」や「アトリエ」といった検索からが多かったんですが、今は色んなキーワードや媒体で見つけてもらえるようになりました。ただ、それを受けるこちらの対応や体制が追いついていない状況…。

春口 福田さんは6月で任期が終了しますが、それ以降は?

福田 編集の仕事を中心に、「みんなのアトリエ はざま」を管理しながら、バンク事務局もすることになると思います。

春口 持続させていくことが重要ですね。

 

|移住についてカジュアルに相談できるような場所を


 

春口 はざまといえば、4月にワークショップをやるんですね。

福田 はい。桜陶祭に合わせて、「紅茶を焙煎する」ワークショップを13時と15時に。

【4月2日WSイベント】焙煎した紅茶で“豆乳ほうじ紅茶ラテ”を淹れよう!

石田 集客具合はどうですか?

福田 13時の回は満席になりました。

石田 すごい!

春口 はざまはこれから、どんな風に使って行く予定なんですか?

福田 ワークショップをしたり、企業の研修に使ってもらったり…お母さんや女性が集まれる場にもしていきたいです。数年後、わたしも子どもをおんぶしながら働いているかもしれないし(笑)

福田 今はまだ、移住希望者と役場の間に「はざま」があって。そこをつなぐ拠点にできたらと思っています。カジュアルに相談ができる場所を作りたいです。

 

|「ものづくり」の町として特色を出せるようにはなったかな


石田 移住や起業の動きに何か影響はありましたか?

福田 わたしが協力隊に入った当初は、移住に関して有効なアプローチを確立できていない状況だったんです。移住フェアのブースに置いてあるのは棚田のポスターだけ、参加者に声をかけても「いいです」と断られて。そこから言えば、「ものづくり」の町として他とは違う特色を出せるようにはなったかな、と思います。

ポスターを10パターン作成。順に並べると、波佐見焼の工程が辿れる仕組みに

「波佐見の仕事場へ」ポスター全部!の巻

福田 移住といっても、ただ人を増やせば良いって訳じゃない。一年に一人とか、数字で見ると少なくても…波佐見に合う人に来てもらうことが大切なので。

 

|工房以外の物件も増やして行きたい


春口 さあ、来年度以降はどうしますか。

福田 まずは物件を充実させないと!

福田 外への情報発信は十分できているので、今後は町内への認知度を高め、住居付やアトリエとして使えるような、工房以外の物件も増やして行きたいです。

 

・・・

いかがでしたか?

2015年10月にスタートした、「空き工房を再利用し移住定住を促進する」このプロジェクト。

 

 

情報を集め、整理し、公開する、というところで終わらず、工房の案内、申込、契約までをサポート。その仕組みを作った、というのが特筆すべきポイントだと思います。

そして、その成功要因は、やっぱり「人」なのでした。

バックアップして下さった町役場、

(立ち上げ時、27年度担当の朝長さん)

(バトンタッチ、28年度担当の副島さん)

ほぼボランティアで奔走して下さった民間の業者さん、

自身の財産を「貸す」ことに挑戦して下さった空き工房持ち主の方々。そしてそして、その人たちを回り、つなげた福田さんの存在。

素晴らしいアイデアの“タネ”がいくらあっても、それを実行する「人」なくして実現はありえないのだ、と実感する現場でした!

 

 わたしたちは企画のお手伝いをさせていただきながら、その活動を記録してきました。(空き工房を物件ラボ

物件ラボの一環としてお届けしてきたレポートも、今回をもって一区切りとなります。約一年半に渡りお読み頂き、ありがとうございました!

もちろん、「波佐見空き工房バンク」自体はこれからも続いていきますので、今後も応援のほど、よろしくお願いいたします!

text/いしだ

 

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Thank You!

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波佐見空き工房バンク 公式サイト
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