リノベーション開始!

2015.09.02 | 物件ラボ

2008年から継続している大楠プロジェクト
今回は4階の1室をリノベします。


先日解体が入り、9月中旬の完成に向けて現場が動き始めました。コンセプトは「余白のある部屋」。今回は私たちが企画している「アトリエハウス」を提案。前回のアトリエハウスは床はベニヤで仕上げたのですが、ここではSPF材というウッドデッキ等に使われる無垢板を使用します。
この木材はやわらかく反ったり伸縮したりするので通常は居室の床の仕上げには用いません。でも、足場板のような質感がなかなか魅力的で、好きな方、結構いるはず。反りや板と板との間に生じる隙間等にご理解いただける方限定にはなりますが、体感していただきたい材料です。実はこのSPF材、既に同物件の別室で使用済み。ビルオーナーがご自身で採用し、自ら試しに使用されています。実験ですね。


先日お邪魔して見せてもらいました。
使い込まれて良い風合に。既に2年以上は使われているかと思いますが、特にこれといった問題は無いとのこと。今後のさらなる経年変化が楽しみです。

経年変化を楽しみにできる…使用感をマイナスではなくプラスの価値に変換することができれば、退去時にかかる原状回復の費用を抑えることができるので事業主にとってメリットになる。そしてこのことは入居時費用の軽減にもつながるのでユーザーにとっても嬉しいことですね。
原状回復のコストパフォーマンスについても当ラボでは研究していきたいと考えています。