モニターツアー⑤ 昼食・木造洋館見学
山間でお母さんたちの手料理ご飯
午前中の工房見学が終了すると、お待ちかねのお昼ごはんです。その前に、ミリアムさん、綿島さんとはここでお別れ。 2日間に亘り、本当にありがとうございました!
昼食会場は、ここから南に10分ほど移動した川内上地区の公民館、ほたる会館。山間部の、緑に囲まれたのどかな場所です。
夏になるとほたるが乱舞するという川が、すぐ目の前に流れています。お部屋はパノラマのグリーンビュー。
昼食を作って下さったのは、「清流の郷 川内」のお母さんたち。詳細は、波佐見「空き工房バンク」公式サイトで村上さんが紹介されているので割愛しますが、午後から行く西の原にある「にぎりめし かわち」で、おにぎりを販売されているグループでもあります。 他のメンバーは西の原とのことで、3名のお母さんが迎えて下さいました。 アスパラのごまだれディップ、ピリ辛チリソースの生春巻き、かぼちゃのほくほくサラダに、ゼンマイの煮びたし…品数が豊富で、どれも美味しそう!迷ってしまいます。
器はもちろん波佐見焼。「細部が可愛い!」と、女性陣のハートはここでも掴まれたよう。思わず、盛り付けもキレイに(笑)
デザートには、手作りのいちご大福とコーヒーゼリーが出たのですが、いちご大福が手作りと思えないほどの完成度!もっちもちの皮に、上品なあんこと甘酸っぱくも水々しいいちごがなんとも言えません。 「お腹がいっぱいで…」と遠慮気味だった男性陣が、えいっと一口で飲み込んだのを後悔したくらいの美味しさでした(笑)
昼食後はしばしの休憩タイム。近隣を散策したり、お土産を購入したり、美味しかったレシピを聞いてみたり…清流のほとりに生えるクレソンを摘み取る姿も。教えてもらったレシピを、さっそく作ってみるのだそうです(笑)
美味しくて食べ過ぎた!という参加者の方々。もちろんわたしも同意見。気をつけていたつもりが…お箸が止まりませんでした。アスパラ、たけのこ、クレソン、ゼンマイ…福岡市内で手に入れようと思えば、お値段がしたり、下処理が大変だったり、気軽に手が出せない食材ばかり。素材の味が堪能できる、優しくも力強いお昼ごはん。 「せっかく波佐見に来ていただくなら町の雰囲気や魅力も知ってもらいたい」という、村上さんの想いが十分伝わった一時間だったと思います。 ごちそうさまでした!
九州最大級、築79年の木造洋館見学
さて。お腹がいっぱいになったところで、午後からは西の原エリアの見学です。回るところは、旧波佐見小学校講堂と松原工房、そして西の原の3箇所。まずは旧波佐見小学校講堂に向かいます。
正式名称は「旧波佐見町立中央小学校講堂兼公会堂」。今から79年前、昭和初期に建てられました。その時代で今なお残る木造洋館としては九州最大規模を誇り、平成22年に国の登録有形文化財に認定されています。
「これが講堂?」と思うほど意匠性の高い外観ですが、内部もこの通り。バスケコートの黄色いテープを見て、「ここで思い切りボールを投げるなんてできなさそう」と思うのはわたしだけではないはず…。それがまさかまさか、なんと平成7年まで実際に使用されていたらしく、役場の朝長さんや地元不動産の浅田さんは現役世代だそう。「懐かしい〜」と言うお二人の遊んでいた姿を想像すると、講堂にも親近感が湧きますね(笑)
現在は安全性の問題などから一般公開されていませんが、今後補修を行い、また使用できるようにする計画とのこと。地域の財産を残すだけでなく、活用するという姿勢は空き工房バンクの基本コンセプトでもあります。
講堂を出ると、道路の向かいに松原工房さん直営のギャラリーがあります。女性に人気というポップな柄の器やアクセサリーがずらり。でも、真っ先にお土産を買われたのは男性の方!やはり器には、男子ごころも弾ませる何かがあるのかもしれません。